Claude Code の2026年5月リリースで、永続コンテキスト管理に大きな改善が入った。プロジェクトごとに溜まっていく転写ログ・タスク履歴・ファイル変更履歴・設定をまとめて削除できる claude project purge [path] コマンドが追加された格好だ。本稿ではこの新コマンドの動作と、関連する安定性修正(10MB超 stdin のクラッシュループ修正、MCPツールの画像レスポンス取り扱い修正)を実機ベースで整理する。
claude project purge [path] が解決する問題
長くClaude Codeを使うほど、.claude/ 配下のプロジェクト履歴は積み上がっていく。これがコンテキスト追記時のノイズになり、応答が体感的に遅くなる症状は、複数顧客のリポジトリを並行で触る開発者ほど経験しているはずだ。
筆者の手元で、新しめの3プロジェクトの履歴データ容量を du -sh で測ったところ、トータル113MBが残っていた。purge実行後はコンテキスト読み込みのレイテンシが目視できるレベルで短くなり、新規セッション起動時の体感応答も明らかに早い。プロジェクトをアーカイブする際の「お掃除コマンド」としての側面もある。
動作の前提と注意点
コマンドは確認プロンプトを出してくれるが、削除は基本的に不可逆だ。pwd で対象パスを必ず確認してから流すのが鉄則。
筆者は実際にハマった。寝起きに別プロジェクトのパスを指定してYesを押し、3週間と4日ぶんの作業履歴を一瞬で消した。リカバリ可能なケースもあるが、依存するのは運用者側の手元バックアップだけだ。purge前に転写ログの重要な部分を別フォルダにコピーする運用を推奨したい。
同時にリリースされた安定性修正2件
このリリースは、コンテキスト周辺の安定性修正もまとめて入っている。
10MB超 stdin でのクラッシュループ修正。 CIで巨大ログを claude に流すケースで、プロセスが固まる症状が修正された。CIに組み込んでいる場合はこの修正の影響範囲が大きい。
混在レスポンスにおけるMCPツールの画像欠落修正。 テキストと画像が混ざるレスポンスを返すMCPサーバ(例:ChromeのMCP)で、画像が落ちるバグが修正された。スクリーンショット系のMCPを使っているチームは、この修正だけでも更新する価値がある。
今回の推奨アクション
- 既存プロジェクトに対して
du -sh ~/.claude/projects/で履歴容量を確認 - アーカイブ済みプロジェクトに対しては
claude project purge [path]で履歴削除 - 大事な転写ログがある場合は事前に別フォルダへコピー
- CIで大規模ログを流す環境では、Claude Code を最新版に上げる
派手な新機能ではない。しかし「毎日小さくイラっとしていた挙動」が一個ずつ潰されていく類のリリースで、累積効果は大きい。

