Claude Code の基本機能だけでも十分強力だが、Sub-Agents、Skills、Plugins という3つの拡張機能を使いこなすと、生産性が体感で5〜10倍跳ね上がる。
これらは2024年後半から2026年にかけて段階的に追加されてきた新機能で、まだ日本語の情報が少ない。この記事では、3つの拡張機能の仕組み・設定方法・実用的なユースケースを、現場の使い方ベースで整理する。
3つの拡張機能の位置づけ
| 機能 | 目的 | 配置場所 |
|---|---|---|
| Sub-Agents | 特定タスクに特化した別エージェント | .claude/agents/ |
| Skills | 繰り返し使う手順を定型化 | .claude/skills/ |
| Plugins | 外部サービスとの連携 | 公式マーケット or 自前作成 |
役割が違うため、組み合わせて使うのが王道だ。
1. Sub-Agents — 専門分野ごとの「副エージェント」
Sub-Agents とは
メインのClaude Code とは別に、特定のタスクに特化した別個のエージェントを呼び出す機能。コンテキスト分離 + 専門化により、メインの邪魔をせずに並行作業ができる。
代表的な Sub-Agent
- explore: コードベースの探索専門。重い検索を肩代わりして要約だけ返す
- code-reviewer: コードレビュー専門。差分を客観的に評価
- test-runner: テスト実行と失敗解析
- security-review: セキュリティ観点での監査
設定方法
.claude/agents/explore.md のようにファイルを作成:
---
name: explore
description: コードベースの探索と要約に特化
tools: Read, Glob, Grep
---
あなたは大規模コードベースを効率的に探索するエージェントです。
詳細を読み込まず、概要のみを正確に返してください。
これで、メインのClaude Codeから:
> 認証関連のコードがどこにあるか、explore agent で調査して
と指示するだけで、独立したエージェントが起動して並行調査を行う。
活用パターン
- 並列調査: メインで実装を進めながら、別の機能を Sub-Agent に調査させる
- コンテキスト保護: 重い検索でメインのコンテキスト枠を消費しない
- 専門化: セキュリティ専門、パフォーマンス専門、UI専門など、領域ごとに分業
2. Skills — 「手順の型」を保存
Skills とは
繰り返し使う手順を、コマンド + ドキュメントとしてパッケージ化する機能。プロジェクトごと、もしくはユーザー全体で共有可能。
設定方法
.claude/skills/deploy-vercel/ を作って、その中に SKILL.md を配置:
---
name: deploy-vercel
description: Vercel への本番デプロイを安全に実行する標準手順
---
# Vercel本番デプロイ手順
1. ローカルでのビルド確認 (`npm run build`)
2. テスト全件パス確認 (`npm test`)
3. 環境変数の差分確認
4. Vercel へのデプロイ実行
5. デプロイ後のスモークテスト
詳細は別ファイル PROCEDURE.md を参照
メインのClaude Code から:
> deploy-vercel skill で本番反映して
と指示するだけで、定型手順を確実に実行できる。
活用パターン
- デプロイ手順: 環境別の標準作業を型化
- コードレビュー基準: チームのレビュー観点を共有
- 新規開発スタートアップ: プロジェクト立ち上げ時のタスクをまとめる
- オンボーディング: 新メンバー向けの定型業務を文書化
個人の生産性ツールから、チーム共有資産へと拡張できる点が、Skills の真価。
3. Plugins — 外部サービス連携
Plugins とは
GitHub、Slack、Jira、Notion 等の外部サービスと統合するための機能。Claude Code から直接、外部サービスを操作できる。
公式マーケットプレイス
Anthropic が公式 Plugin Marketplace を運営している(2025年中盤〜)。
代表的な Plugins:
- claude-code-github: GitHub Issue/PR との連携
- claude-code-slack: Slack への通知・チャンネル投稿
- claude-code-linear: Linear タスク管理連携
- claude-code-vercel: Vercel CLI 統合
- claude-code-stripe: Stripe API での決済処理
インストール方法
公式マーケットから:
$ claude plugin install github
設定 (.claude/plugins/github/config.json) でアクセストークンを設定すれば、即使える。
自前Plugin作成
公式SDKを使えば自前Pluginも作成可能。社内ツール連携や特定ワークフローの自動化で、業務効率を劇的に上げられる。
3機能を組み合わせる実例
実際の業務シナリオで、3機能をどう組み合わせるか。
シナリオ: 新機能リリースの全工程自動化
- 指示: 「
feature/login-improvementブランチでログイン機能の改善をリリースする」 - explore Sub-Agent が関連コードを調査
- メインのClaude Code が実装
- test-runner Sub-Agent がテストを実行
- code-reviewer Sub-Agent がレビュー
- deploy-vercel Skill が本番デプロイを実行
- claude-code-slack Plugin がリリース通知を Slack に投稿
これら一連の作業が、1つの指示から自動連鎖する。これがClaude Codeの拡張機能を使った真の威力だ。
設定のベストプラクティス
1. プロジェクトごとに .claude/ を Git 管理
Sub-Agents、Skills、設定すべてをリポジトリに含めることで、チームで共有可能。新メンバーが入っても同じ環境で作業できる。
2. Skills は SKILL.md + 詳細ファイルで分離
長すぎる Skill は、メインの SKILL.md を短くし、詳細手順は別ファイル(PROCEDURE.md など)に分けて参照する。これでメインコンテキストを節約できる。
3. Plugins は最小限から
Plugin を入れすぎるとセキュリティリスクが増える。本当に必要なものだけを入れる。
まとめ
Sub-Agents、Skills、Plugins は、Claude Code の真価を引き出すための拡張機構だ。基本コマンドだけでもAIコーディングは進化するが、これらを組み合わせると**「AIに開発業務の大半を任せる」**新しい働き方が実現する。
最初は1つの Sub-Agent から試して、慣れたら Skills、最後に Plugins、と段階的に取り入れていくのが、挫折せずに使いこなせるルートだ。
Claude Codeの基本コマンドはClaude Codeの基本コマンドと主要機能、トラブル対応はClaude Codeトラブルシューティング・FAQ、上級TipsはClaude Code上級者向けTips・効率化で深掘りした。

