Claude Code をインストールしたあと、**「で、何を打てばいいのか?」**で詰まる人が多い。CLIなので、コマンド体系を理解しているかどうかで、生産性が一気に変わる。
この記事では、Claude Code の中で日常的に使うコマンドを15個に絞って整理する。すべて2026年5月時点(v2.1.146)で動作確認済み。実務で即使えるものに限定した。
スラッシュコマンド(/)とプロンプト(自然言語)の使い分け
Claude Code への指示は、大きく2種類に分けられる。
- スラッシュコマンド:
/help、/clearなど、/から始まる固定コマンド - プロンプト: 「ログイン機能を実装して」など、自然言語の指示
スラッシュコマンドは運用上の操作(履歴クリア、設定変更等)、プロンプトはコーディング作業の指示、と覚えると分かりやすい。
カテゴリA:セッション管理コマンド(5つ)
1. /help
利用可能なコマンド一覧を表示。困ったらまずこれ。
2. /clear
現在のコンテキスト履歴をリセット。長いセッションでパフォーマンスが落ちてきたら使う。
3. /compact
履歴を圧縮し、重要部分だけ残してコンテキストを節約。/clear より緩やか。
4. /cost
現在のセッションで使ったトークン数とAPI料金を表示。「今いくら使ってるか」を即確認できる。
5. /quit
Claude Code を終了。Ctrl+C × 2 でも終了可能。
カテゴリB:プロジェクト初期化(3つ)
6. /init
新規プロジェクト用のスケルトンを生成。package.json、README、.gitignore 等を一括で作る。新規開発の入口に最適。
7. /memory
Claude Code がプロジェクト全体について「覚えていること」を確認・編集。プロジェクト固有のルール、コーディング規約などを記録。
8. /agents
利用可能な Sub-Agents の一覧。プロジェクト用にカスタムエージェントを定義している場合、ここで確認できる。詳細はSub-Agents・Skills・Plugins活用ガイドで。
カテゴリC:コードレビュー・検査系(3つ)
9. /code-review
直近の変更を、effort level 指定でレビュー:
/code-review low: 軽くチェック(誤字、明らかなバグ)/code-review medium: 標準(デフォルト)/code-review high: セキュリティ・パフォーマンスまで深掘り
レビュアー機能としては、Cursorの Bugbot に類似する位置づけ。
10. /security-review
セキュリティ観点に特化したコードレビュー。SQLインジェクション、認証漏れ、XSS等を中心に検査。
11. /simplify
複雑になりすぎたコードの簡略化を提案。v2.1.146 で /code-review に統合される予定の経過的なコマンド。
カテゴリD:Git・GitHub連携(2つ)
12. /commit
現在の変更を分析し、適切なコミットメッセージを生成してコミット実行。複数ファイルにまたがる変更でも、変更内容に応じた的確なメッセージを提案する。
13. /pr
GitHub Pull Request の作成を支援。タイトル・本文の自動生成、ベースブランチ選択、レビュアー指定までを対話形式で。
カテゴリE:検証・テスト(2つ)
14. /test
カレントディレクトリのテストを実行。複数のテストランナー(Jest、Vitest、pytest、go test)を自動検出。失敗があれば、Claude Code が修正案を出すところまでセットだ。
15. /check
リント + 型チェック + テストを順番に実行する複合コマンド。CI/CDで実行される検査をローカルで先に確認できる。
自然言語プロンプトの基本パターン
スラッシュコマンドだけでは限界がある。実際の主戦場は自然言語のプロンプトだ。
効果的なプロンプトの3パターン
1. 目的が明確 → 具体的に書く
- ❌: 「コードを書いて」
- ✅: 「
usersテーブルから email でユーザーを検索する関数をsrc/lib/users.tsに実装して」
2. 既存コードの調査 → ファイル指定
- ❌: 「このプロジェクトを解説して」
- ✅: 「
src/api/authのディレクトリ構成と認証フローを解説して」
3. 失敗時の対処 → 期待結果を明示
- ❌: 「動かない」
- ✅: 「
npm testを実行するとCannot find module 'foo'が出る。期待されているのは全テスト合格。原因と修正を提案して」
キーボードショートカット
ターミナル上で動くため、便利なショートカットも覚えておくと効率的:
- Ctrl+C: 現在のコマンドをキャンセル(2回で終了)
- Ctrl+D: 入力終了 / セッション終了
- Esc: 編集モードのキャンセル
- Tab: コマンド補完
- ↑/↓: 過去の入力履歴
カスタムコマンドの作成
頻繁に使うコマンドは、カスタムコマンドとして登録できる。
例: .claude/commands/deploy.md というファイルを作って:
---
description: Vercelへのデプロイを実行
---
ビルドエラーが無いか確認した上で、Vercel に本番デプロイしてください。
デプロイ後、URLを表示してください。
これで /deploy というコマンドが使えるようになる。チーム共有可能で、業務効率が劇的に上がる。
ツール権限の管理
Claude Code は、ファイル編集や bash コマンド実行のたびにユーザーの承認を求めるのがデフォルト。これが安全設計だが、慣れてきたら事前に許可リストを作って効率化したい。
.claude/settings.json で許可設定:
{
"permissions": {
"allow": ["Read(**)", "Bash(npm test:*)"]
}
}
これで、ファイル読み取りと npm test 系コマンドは確認なしで実行される。
まとめ
Claude Code は CLIツールでありながら、コマンド数を絞れば10〜15個で大半の業務をカバーできる。最初の1週間で:
/help,/clear,/cost(セッション管理)/code-review,/security-review(品質チェック)/test,/check(検証)/commit,/pr(Git連携)
の8つを反射的に使えるようになれば、もう中級者だ。
応用機能を学びたい人はSub-Agents・Skills・Plugins活用ガイド、トラブルシューティングはClaude Codeトラブルシューティング・FAQ、上級者向けのTipsはClaude Code上級者向けTips・効率化を順に読むのがおすすめだ。

